とりあえず恋人になりますか。

声が出なかった。

一番恐れていたことが

今、目の前で現実になってしまったから。

きっともう、近くにいることも

話すことも出来なくなる…

「あ、うん。わかった。
迷惑かけてごめん。」

「謝らないでください。
話はここからです。」

「そ、そうなの!?」

「こんなくだらないやりとりをする為に
なぜ全校の前に出なければいけないんですか

みなさん、もう少しお付き合い下さい。」

なんだかいつもの雪な気がして

安心した。
< 147 / 174 >

この作品をシェア

pagetop