とりあえず恋人になりますか。

「あのさ?桜子」

「ん?何?」

「私、有井くんの彼女
演じてるだけなんだよね」

「えっ!?嘘!?なんでよ!?」

「あー落ち着いて。女避けに私が
使われてるだけだからさ。」

「いやいやいやいや!
落ち着いていられないでしょ!?
しかも、使われてるって!?」

「私さ、犬好きじゃん?」

「急に話変わった!
うん。犬、大好きだよね」

話飛んですみません。

私の中で繋がってるんだ。

「だからさ、犬みたいな有井君の目には
逆らえないと言いますか…
なんか、大きいペットが出来たみたいで」

「いやいやいやいや…。
確かに犬系男子だけど!」

さっきからいやいや多いな

「有井悠のファンってなんか
ややこしそうじゃん」

「もう対処したよ。」

「手が早すぎて素晴らしすぎるんだけど。」

「それはどうも。」

「じゃあ、付き合ってるわけじやないの?」

「もちろん」
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