とりあえず恋人になりますか。

相田は目立つやつではない。

悪い意味でもいい意味でも。

髪は染めずにショート。

スカート丈も、そのへんの女子の平均。

ゆえに膝より少し上かそのくらい。

勉強はまぁ、出来る方(らしい。本人は平均と言ってるけど…)

スポーツは見たことがないけど、平均。

しかし。マフィンが美味しそう。

「なんですか。マフィンが欲しいなら
廊下に出れば貰えるんじゃないですか?」

「俺は2つか3つでいいんだ!
あんな50個も60個もいらねぇーよ!」

「そうですか。よかったですね。」

話を聞いていない。

そのマフィンが1個欲しい。

「はぁ。そんなに見られてもあげませんよ。」

「いいじゃんケチ。」

「50個60個を切って
私の1個欲しいなんて矛盾してますよ。」

「丁度いい数っていうのがあるだろ!?」

「うるさいです。1つあげれば黙りますか?」

「もちろん!!」

はぁ。とまたため息つかれた。

「はい。」

「やったー!相田サンキュー!」

甘いもの好きだからなー♪

(程度はあるからな?)
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