ON AIR〈オン エアー〉


ほんとは…もう呼吸がとまりそうなくらい…呼吸が苦しかったけど私は何気に髪を整えつつ自分なりの精一杯の笑顔でアピールした。



「おい、朝陽!!何やってんだよ!!」

「あっー!!ごめん……。彼女にぶつかっちゃってさー!!
本当に怪我とかない??」


彼の友人なのか…4、5人彼を囲むのも気にもとめずただ私は彼に心も視線も釘付けだ。

「だ、大丈夫です!! ほんとに体だけは丈夫なんで…タックルされても平気です!!」

…なんてバカな返答しか浮かばない私の言葉に彼は今、流行りのイケメン俳優ばりの癒し系笑顔でコロコロと笑った。
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