100回の好きの行方
「……あの…。」
やっと息を整え、篤人の肩にまわしていた手をおろし、恐る恐る篤人の顔をみれば、未だに不機嫌な顔をしていた。
「なぁ。男たちがエロい目で見てるの、気がつかなかったわけ?」
「えっ!?」
麻嘉はそんなことを言われると思っていなかったため、首をかしげる。
隣に常に一緒にいる篤人と、ありもしない結婚式の妄想にふけていたため、会場の男性たちの話なんて耳に入らなかった。
『すげースタイルいい女がいる。』
『さっき落とし物拾ってくれたんだけど、屈んだ時に谷間が見えてさ~。思わず二度見してしまった。』
『エロいっすよね~。』
『首のリボンひっばったら、ポロリとかありえるんじゃね~か。』
そんな会話を篤人はしっかり聞いていた。だから、二次会には参加させなかったのだ。
「篤人?」
何も話さない篤人に不思議そうに呟く。
「気が気じゃなくて…酔えるかよっ。」
ボソボソ話す声は、もちろん麻嘉には届かない。
「…私みたいな格好の人、……たくさん居たじゃない。エロい目でなんて見ないわよ。結婚式なんだし。」
そのセリフを聞いて、篤人はさらに不機嫌になった。
「お前、なんで危機感皆無なわけ?」
「危機感って。大丈夫だって。」
やっと息を整え、篤人の肩にまわしていた手をおろし、恐る恐る篤人の顔をみれば、未だに不機嫌な顔をしていた。
「なぁ。男たちがエロい目で見てるの、気がつかなかったわけ?」
「えっ!?」
麻嘉はそんなことを言われると思っていなかったため、首をかしげる。
隣に常に一緒にいる篤人と、ありもしない結婚式の妄想にふけていたため、会場の男性たちの話なんて耳に入らなかった。
『すげースタイルいい女がいる。』
『さっき落とし物拾ってくれたんだけど、屈んだ時に谷間が見えてさ~。思わず二度見してしまった。』
『エロいっすよね~。』
『首のリボンひっばったら、ポロリとかありえるんじゃね~か。』
そんな会話を篤人はしっかり聞いていた。だから、二次会には参加させなかったのだ。
「篤人?」
何も話さない篤人に不思議そうに呟く。
「気が気じゃなくて…酔えるかよっ。」
ボソボソ話す声は、もちろん麻嘉には届かない。
「…私みたいな格好の人、……たくさん居たじゃない。エロい目でなんて見ないわよ。結婚式なんだし。」
そのセリフを聞いて、篤人はさらに不機嫌になった。
「お前、なんで危機感皆無なわけ?」
「危機感って。大丈夫だって。」