100回の好きの行方
 それから尚志は、やれやれといった感じではあったが二人で次のビールを空け、飲み会が始まった。

 飲むのが進むにつれ、話すのは男同士のエッチな話。

「ずっと聞きたくてウズウズしてたんだけど。一晩で一箱使ったわけ?」

「はっ?」

「だから、ベッドでの営みの話。」

「あぁ。まぁ。あれ、役に立ったよ。」

 こないだのお呼ばれ結婚式の時のことだろうと思い、ありのままに返事すると、"うわ~。"と変態をみるような怪訝な顔を向けられる。

「まぁ、あの姿みたら押し倒したくなるよな。」

 その台詞に軽く睨みをきかせると、"まぁ早く気持ちを伝えろよ"と言われ、さっさと退散していった。

 尚志が帰ったあと一人でビールを飲みながら、壁に貼られている四人で遊んだ時の写真を見ながらぼーとしてると、急にこの間、麻嘉を抱いた時の様子が鮮明に蘇った。

*******

 入り口でキスしたとき、濃厚なキスに麻嘉は力が抜け、今まで宙ぶらりんだった両手を、おもわず肩にまわされ、必死でキスに答えて来れた。

 背中をむけた麻嘉の、うなじのあたりを軽く吸うと、声を出さないように必死で我慢し、仰け反りながら反応してくれる。
 
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