100回の好きの行方
ー新生フラワーシリーズ誕生ーの行方
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「お前がいかに幼稚な男か分かったよ。」

 篤人の家でビール片手に枝豆を頬張りながら、尚志は呆れたように呟いた。

「うるせーよ。」

「どうすれば、そんな幼稚なことに発展するかねー。俺は上手くいった報告のために呼ばれたと思ってたんだけど、まさか、こんなことになってたとは。」

 先程から自分がいかに幼稚なことをしたかを、尚志に語られ、篤人は不貞腐れていた。

「ラブマルシェなんかに行くから、イラッとしたんだよ。」

「だけど、自分の気持ちを伝えるのが先だろ?本当、何で恋愛はからっきしダメなんだよ、お前。」

 尚志から散々嫌みを言われ、無意識に篤人の飲むペースは上がっていく。そんな様子を見ながらまだまだ言いたいことはたくさんあるが、もうそれ以上は触れないよう別の話題をふった。

「あっそう言えば、新世フラワーシリーズ出来たらしいな。」

「やっとかよ!出来わ?」

「さぁ佐伯課長も見てなくて、社長に直接だったらしいからさ。不安しかないけど。」

「まぁ社長がOKだしたなら、変なやつじゃないだろ。」

 尚志と篤人の中で、そんな何てことない話だったのだが、翌日二人は、衝撃を受けることとなるのだ。
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