100回の好きの行方
そこから聞かされる真実に、みんな驚いた。
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デザイン部に突然現れた、ラブマルシェで麻嘉と一緒にいた男性の登場で、さらにオフィス内が騒がしくなる。
「おい、この玄関の花は誰に断ってお前が生けてるんだ?」
男性が菜月に詰め寄ろうとするのを麻嘉が止めに入るが、男性は麻嘉を突き飛ばす勢いで、さらに菜月に向かって怒りを露にする。
「どこの流派の者だ!?あの玄関は、古くから朝倉霧島流が生けてるんだ。うちの流派あんな下品極まりない生け方はしない!麻嘉、生け直せ!!不愉快で仕方ない。」
「……兄さん……。」
罵倒に近い言葉を菜月に浴びせる彼は、もう周りのことなどお構い無しの状態で、麻嘉に手提げ鞄から取り出した鋏を渡す。
麻嘉の呟きにより、彼が麻嘉の兄であることが分かり、篤人はホッするが、それと同時に1つの疑問が浮かび上がる。
生け直せと言ったということは、朝倉霧島流の関係者なのかと。
その疑問を解決してくれたのは、佐伯だった。
「彼は、朝倉霧島流の朝霧嘉也さんで朝霧の兄。最近ではスクールやフラワーデザイナーとして国内外で有名。ちなみに、朝倉霧島流の次期後継ぎ候補の一人で、もう一人の後継ぎ候補は朝霧だ。」
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デザイン部に突然現れた、ラブマルシェで麻嘉と一緒にいた男性の登場で、さらにオフィス内が騒がしくなる。
「おい、この玄関の花は誰に断ってお前が生けてるんだ?」
男性が菜月に詰め寄ろうとするのを麻嘉が止めに入るが、男性は麻嘉を突き飛ばす勢いで、さらに菜月に向かって怒りを露にする。
「どこの流派の者だ!?あの玄関は、古くから朝倉霧島流が生けてるんだ。うちの流派あんな下品極まりない生け方はしない!麻嘉、生け直せ!!不愉快で仕方ない。」
「……兄さん……。」
罵倒に近い言葉を菜月に浴びせる彼は、もう周りのことなどお構い無しの状態で、麻嘉に手提げ鞄から取り出した鋏を渡す。
麻嘉の呟きにより、彼が麻嘉の兄であることが分かり、篤人はホッするが、それと同時に1つの疑問が浮かび上がる。
生け直せと言ったということは、朝倉霧島流の関係者なのかと。
その疑問を解決してくれたのは、佐伯だった。
「彼は、朝倉霧島流の朝霧嘉也さんで朝霧の兄。最近ではスクールやフラワーデザイナーとして国内外で有名。ちなみに、朝倉霧島流の次期後継ぎ候補の一人で、もう一人の後継ぎ候補は朝霧だ。」