100回の好きの行方
心臓辺りに触れると、ドクドクと鼓動が波打っている。
その鼓動が心地よくて、距離を縮め耳を近づけ聞き入っていると、いつしかまた眠りの世界に引きずり込まれた。
それから程無くして、篤人は目を冷ました。
昨夜寝たときには確かに腕枕をして、反対の手で抱き締めていたはずなのに、腕枕した方の手に重みがなく、一瞬麻嘉を探してしまったが、すぐに安堵した。
自分の胸に寄り添うように、心臓のあたりに耳を当て、猫みたいに丸まって寝ている麻嘉を発見したからだ。
「可愛いっ。」
ふと、笑いながら顔に触れると寝ぼけているのか、フニァと表情を崩し、さらにピタリと寄り添ってくる。
麻嘉は普段、他人に甘えたりできる人間じゃないから自分に甘えてくる姿が愛らしかった。
白くてなめらかな肌には、赤い花がたくさん散っていた。見えそうで見えなさそうな首もとから、背中、胸。ちらりと薄い布団をめくれば、足やお腹やお尻まで。
自分がやってしまったことなのに、篤人は苦笑いをした。
「どんだけ、ガキだよ……っとに。」
布団から出ても、未だにスヤスヤ寝ている麻嘉の頭を軽くなで、近くのテーブルの上に置いてあるケータイを手に取ると、何件かメールが入ってた。
その鼓動が心地よくて、距離を縮め耳を近づけ聞き入っていると、いつしかまた眠りの世界に引きずり込まれた。
それから程無くして、篤人は目を冷ました。
昨夜寝たときには確かに腕枕をして、反対の手で抱き締めていたはずなのに、腕枕した方の手に重みがなく、一瞬麻嘉を探してしまったが、すぐに安堵した。
自分の胸に寄り添うように、心臓のあたりに耳を当て、猫みたいに丸まって寝ている麻嘉を発見したからだ。
「可愛いっ。」
ふと、笑いながら顔に触れると寝ぼけているのか、フニァと表情を崩し、さらにピタリと寄り添ってくる。
麻嘉は普段、他人に甘えたりできる人間じゃないから自分に甘えてくる姿が愛らしかった。
白くてなめらかな肌には、赤い花がたくさん散っていた。見えそうで見えなさそうな首もとから、背中、胸。ちらりと薄い布団をめくれば、足やお腹やお尻まで。
自分がやってしまったことなのに、篤人は苦笑いをした。
「どんだけ、ガキだよ……っとに。」
布団から出ても、未だにスヤスヤ寝ている麻嘉の頭を軽くなで、近くのテーブルの上に置いてあるケータイを手に取ると、何件かメールが入ってた。