100回の好きの行方
 アパートに着く頃には、麻嘉もすっかり千華の言葉を忘れていた。

 扉を開け中に入ると同時に、我慢できずにいた篤人は麻嘉を強く抱き締めた。

 麻嘉も温もりを確認したくて抱き締め返すと、"逢いたかった。"と耳元で囁いてくる。

 久しぶりに耳元で囁かれると、胸がキュンと締め付けられ、麻嘉は自分から背伸びして篤人にキスをしていた。

 びっくりした篤人がバランスを崩し、その場にゆっくり倒れ込んだが、それでも麻嘉は止めないため、それに応じる形で、篤人が麻嘉の頭をガッと固定すると、濃厚なキスを仕掛ける。

 暫く二人でキスのしあいっこをしていた。

「ヤバイ、ここで抱いてしまいそうだから、ベットいこう。」

 そう言われ、麻嘉は起き上がらせお姫様だっこされる形で、寝室のベットに優しく寝かされた。

 それを合図に、麻嘉は甘くて気持ちの良い快楽を与えられるのだ。

 意地悪に、執拗に弱い部分をせめ確実に篤人は麻嘉をとろけさせ、二人は深くベットに沈んでいく。

 でも今日は特別優しく、激しく、いつもより求められるため、麻嘉もどんどん大胆になっていった。

 首筋から胸へとキスの嵐を受け、気がついたときは麻嘉の上半身に身に付けていたのはベットの下へ落ちており、麻嘉も篤人のシャツのボタンを外していた。

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