100回の好きの行方
「……どんどん、エロくなるよな。」

 見下ろされてそう言われても、麻嘉は手をやめる事はなく、ベルトにまで手が伸びる。

「自分からそんなことするんだ……。我慢出来ない?」

 篤人は、少しからかうように言うが、麻嘉は、何故か今日は、今までにないほど篤人が欲しいと欲求が強いため、からかわれても構わなかった。

「……ダメ?……我慢出来ないっ。」

 至近距離でそんなことを言われた篤人は、自分の中で理性が切れる音がしたように感じた。

 それからは、篤人にされるがままだった。

 何度絶頂を感じてもやめてはくれず、執拗に攻められ、体にはたくさんの赤い印をつけられ、何度も何度も麻嘉の中に篤人の思いが注がれた。

 気がつけば、二人でベットの布団に抱き合いながら眠っていた。朝日がカーテンの隙間から射し込み、麻嘉は何かに反射し、やたらとキラキラしているの何かに導かれるように目を覚ました。

「ん………。」

 まだ、眠たい目をこすり、やたらと重い体を引きずるように体勢を変えようとして、目が一瞬のうちに覚めた。

「えっ!?」

 シーンとした部屋に響いた声。慌てて口を手で覆うがどうやらそれで篤人を起こしてしまったようで、目を開けた二人の視線が交わった。
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