100回の好きの行方
 招待客の男性陣から、熱い視線を注がれ、麻嘉は、居たたまれなくなる。

 ストラップレスのビスチェで、胸元がハートになっているため、胸が強調して谷間が見え、ミニ丈のマーメイドドレスから足がすらりと伸び、どの招待客より目立っていた。

「すごい視線を感じる……。」

 麻嘉が項垂れる。

「麻嘉、めっちゃ目立ってるもん。」

「確かに、ここまでコート着てきて良かったわ。」

 尚志と佐伯に褒められたのか分からないセリフを言われ、篤斗はただじっと麻嘉を眺めていた。

「篤斗?似合ってない、私?」

 千華とあかねから、"ちゃんと感想聞くように"と言われていたため、この流れで、恥ずかしがりながらも篤斗に聞く。

「…えっ!!あっ…自分でデザインした、アクセサリー着けてくればいいのに、勿体ない。」

 感想を聞かれるとは思ってなかったようなで、篤斗がぶっきらぼうに答える。

"勿体ない"とは、どうゆうことなのか。

 自分のアクセサリーをアピールする機会なのに、アピールできないから勿体ないのか、それとも、アクセサリーがあればもっと良くなるのに勿体ないのか。

 
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