100回の好きの行方
合流してからも浮かない顔をしている麻嘉だが、若い男性から声をかけられその度、低調にお断りしていた。
そんな四人の前に、今日の主催者でメイクBOXを依頼してきた社長が挨拶に来たのだ。
「今日は、招待して頂きありがとうございます。」
課長が速やかに挨拶し、みんなで頭を下げるが、どうやら社長には、麻嘉しか目に入っていないようで、視線は、麻嘉に向けられていた。
「朝霧さん、今回は、素敵なデザイン、ありがとうございます。」
「とんでもありません。気に入っていたたき、嬉しいです。」
営業スマイルで答えると、社長が1歩1歩距離を縮めてくるのが分かる。
「その口紅、よく映えますね。」
「……こちらの口紅、落ちにくいので愛用させていただいてます。」
「ありがとうございます。嬉しいですね、そう言って貰えると。」
話ながらどんどん近づいてくるため、麻嘉は、1歩1歩後ろに下がっていくと、不意に手首を掴まれ驚いた。
男性陣も驚いたようだが、なんせ社長だ。
そのため、ことの成り行きを見ているようだ。
「激しいキスしても、落ちませんよ?試してみます?」
囁くように言われ、固まっていると、"失礼します。"と、横から伸びてきた篤斗の手に、引っ張られ、会場から連れ出された。
姫を救うナイトのように。
そんな四人の前に、今日の主催者でメイクBOXを依頼してきた社長が挨拶に来たのだ。
「今日は、招待して頂きありがとうございます。」
課長が速やかに挨拶し、みんなで頭を下げるが、どうやら社長には、麻嘉しか目に入っていないようで、視線は、麻嘉に向けられていた。
「朝霧さん、今回は、素敵なデザイン、ありがとうございます。」
「とんでもありません。気に入っていたたき、嬉しいです。」
営業スマイルで答えると、社長が1歩1歩距離を縮めてくるのが分かる。
「その口紅、よく映えますね。」
「……こちらの口紅、落ちにくいので愛用させていただいてます。」
「ありがとうございます。嬉しいですね、そう言って貰えると。」
話ながらどんどん近づいてくるため、麻嘉は、1歩1歩後ろに下がっていくと、不意に手首を掴まれ驚いた。
男性陣も驚いたようだが、なんせ社長だ。
そのため、ことの成り行きを見ているようだ。
「激しいキスしても、落ちませんよ?試してみます?」
囁くように言われ、固まっていると、"失礼します。"と、横から伸びてきた篤斗の手に、引っ張られ、会場から連れ出された。
姫を救うナイトのように。