１００回の好きの行方
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　週末、千華と尚志と一緒に訪れたのは、麻嘉が行きたがっていた焼肉店だった。

「やっぱりここのハラミが一番美味しい～。」

　そう言いながらどんどん焼いては、ビール片手に食べていく麻嘉を見ながら二人はため息をついた。

「あんた、そんなだから篤斗はあんたを女として見ないんじゃない？」

「ビール片手に、焼肉は。さすがになぁ～。」

　麻嘉は二人に呆れられながらも、黙々と焼いては食べを繰り返している。ビールを５杯は飲んでほろ酔い気分になっている麻嘉に千華が聞いてくる。

「ね、麻嘉は篤斗とどうなりたいの？」

「……？どうって…？」

「好き好き言うわりには篤斗が言うように、付き合ってとか言わないわけでしょ。キスは、まぁ不意打ちだけどしたじゃん。なら、その先は？彼女になりたい、エッチしたいとか思わないの？」

　千華の質問に麻嘉は食べる手を止めた。

「やべ～。超、直球で聞くね。俺もしりたい！！」

　身を乗り出しながら面白そうに尚志は聞いてくる。

「……付き合ってる人は篤斗はいるから。……エッチしたい。と言うか、初めては篤斗がいい。」

　そんな本音に二人は目を見開き驚いた。
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