100回の好きの行方
たわいもない会話をしながら、あの後、その話に触れない尚志と千華だが、麻嘉はずっと考えていた。
考えては飲んで、考えては飲んでを繰返し、ビールが10杯目を過ぎた頃、麻嘉は、堀ごたつ式のこたつに向かい合わせに座っている尚志にすり寄っていった。
「えっ?何?」
尚志は麻嘉に近づかれ、覗きこむように上目使いをされ、不覚にもドキッとして、後ずさりしてしまう。
麻嘉は、ビールを飲み過ぎて暑いのかいつもなら閉じているボタンシャツのボタンを何個か外し、尚志が後ずさりしては迫ってくる。
「ま…まひ、ろ?」
壁にぶち当たり逃げ場がない尚志の目の前には、チラリと麻嘉の胸の谷間が見え、一瞬ごくりと唾を飲み込んだ。
「尚志、私のことちゃんと女に見えてる?」
直視出来ず何度もウンウンと頷くと麻嘉は安心したようで、良かったと呟き、静かになったと思ったら、尚志に寄りかかり小さな寝息をたてだした。
「まぢ襲われるかと思った……。おい、起きろ!」
後ろにのけ反りながら、少し顔を赤くした尚志が麻嘉に声をかけるが全く起きる様子がなく、あくせくしているのを、千華は横目で見ながら今、撮った写真を確認し、篤斗に送り付けた。
ービール10杯で、尚志をノックアウトー
助けを求める尚志を助ける様子は見せず、返信メールばかりを気にする千華であった。
考えては飲んで、考えては飲んでを繰返し、ビールが10杯目を過ぎた頃、麻嘉は、堀ごたつ式のこたつに向かい合わせに座っている尚志にすり寄っていった。
「えっ?何?」
尚志は麻嘉に近づかれ、覗きこむように上目使いをされ、不覚にもドキッとして、後ずさりしてしまう。
麻嘉は、ビールを飲み過ぎて暑いのかいつもなら閉じているボタンシャツのボタンを何個か外し、尚志が後ずさりしては迫ってくる。
「ま…まひ、ろ?」
壁にぶち当たり逃げ場がない尚志の目の前には、チラリと麻嘉の胸の谷間が見え、一瞬ごくりと唾を飲み込んだ。
「尚志、私のことちゃんと女に見えてる?」
直視出来ず何度もウンウンと頷くと麻嘉は安心したようで、良かったと呟き、静かになったと思ったら、尚志に寄りかかり小さな寝息をたてだした。
「まぢ襲われるかと思った……。おい、起きろ!」
後ろにのけ反りながら、少し顔を赤くした尚志が麻嘉に声をかけるが全く起きる様子がなく、あくせくしているのを、千華は横目で見ながら今、撮った写真を確認し、篤斗に送り付けた。
ービール10杯で、尚志をノックアウトー
助けを求める尚志を助ける様子は見せず、返信メールばかりを気にする千華であった。