100回の好きの行方
 自分で言ってしまって、慌てて理由をつけて、端と端で寝ようと提案して、場所を移動しようとすると、麻嘉がそれを阻まんだ。

「まひろ……?何、してるんだよ…。」

 麻嘉は、横になり上半身を少し起こした自分の足と足の間に正座する形で座ってきたため、俺は焦った。

 ヤバイ、落ち着かないと。

 正直、この異様な独特な雰囲気に飲まれそうで、理性がキレたら手をだしてしまうかもしれない。

 そう思いを、表ではこの状況に飲まれていない風に装うが内心は冷や汗ものだ。

「ね、私が何も出来ないと思ってる?」

「はぁ!?(嫌々、落ち着けよ。)」

「……私、篤斗のこと好きなんだよ?」

「……。(それは何十回も聞いたから知ってる。)」

「こんな場所に来たら、少し期待するじゃん……。」

「雨が激しくて車庫が開かなかったからだろ?別に……!!(お願いだから、煽らないでくれ。)ちょっ!麻嘉!!(えっ何してんだよ!)」

 この状況が整理できずに麻嘉から視線を外すと、布が擦れる音がしたと思うと、麻嘉は自分のバスローブの紐を解いて、上半身をあらわにし、豊満な胸ときれいな体を見せてきた。

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