100回の好きの行方
麻嘉は千華の家に着くなり、"急にごめんね。"と言いながら、何か話したそうな雰囲気が出ていた。
麻嘉は、どこかポーっとしており、いつもとは違う艶目いたオーラを放っていたため、千華はすぐに気が着いた。
(もしかして、エッチした?てか、そもそも昨日、二人はどうしてたの?)
でも、千華からそんなことは聞けないでいると、上着を脱いだ麻嘉が後ろを脱いだ。その時の麻嘉の格好は、肩甲骨辺りまでカットが大胆なサマーニットだったため、背中に赤い印があるのに気がついた。
本人はたぶん、気がつかないまま、ここまできたんだろう。
「麻嘉、私以外の前では、カーディガン脱がない方がいいよ!!」
麻嘉はキョトンとした目で千華を見る。言葉にするのも憚るため、"うしろ!背中!鏡、鏡!!"と単語のみを発して鏡の前に誘導した。
"何よ~!"なんてぶつくさ言う麻嘉は、鏡で背中を見た瞬間、息を飲むのが分かる。
「………千華。見なかったことに、してくれる?」
弱々しく呟く麻嘉に千華は、何度も何度も頷いた。
そしてそれ以上、触れることはしなかったのだが、麻嘉が背を向けてぼぞりと言ったのを千華は聞き逃さなかった。
ー幸福感と喪失感でいっぱいだー
麻嘉は、どこかポーっとしており、いつもとは違う艶目いたオーラを放っていたため、千華はすぐに気が着いた。
(もしかして、エッチした?てか、そもそも昨日、二人はどうしてたの?)
でも、千華からそんなことは聞けないでいると、上着を脱いだ麻嘉が後ろを脱いだ。その時の麻嘉の格好は、肩甲骨辺りまでカットが大胆なサマーニットだったため、背中に赤い印があるのに気がついた。
本人はたぶん、気がつかないまま、ここまできたんだろう。
「麻嘉、私以外の前では、カーディガン脱がない方がいいよ!!」
麻嘉はキョトンとした目で千華を見る。言葉にするのも憚るため、"うしろ!背中!鏡、鏡!!"と単語のみを発して鏡の前に誘導した。
"何よ~!"なんてぶつくさ言う麻嘉は、鏡で背中を見た瞬間、息を飲むのが分かる。
「………千華。見なかったことに、してくれる?」
弱々しく呟く麻嘉に千華は、何度も何度も頷いた。
そしてそれ以上、触れることはしなかったのだが、麻嘉が背を向けてぼぞりと言ったのを千華は聞き逃さなかった。
ー幸福感と喪失感でいっぱいだー