100回の好きの行方
菜月がイライラするのは、佐伯にデザインを認めて貰えないからじゃなく、新生シリーズの重圧からじゃなく、自分の目論見が叶わなかったことだ。
全くと言っていいほどデザインが出来ない菜月は、麻嘉がデザインをパソコンに貯めていることを知り、それを利用しようとしていた。
しかし、私物のパソコンを手に入れることが出来ず、自分が1からデザインする羽目になってしまう。
あのパソコンさえ手に入ればと、何度も思ったが、異動先は総務部でも倉庫の掃除のため、オフィスにいることがない麻嘉と接触は出来なかった。
佐伯には落書きと言われ、社長には急かされ、菜月は限界が近かった。
*******
「なぁ、深山、大丈夫かよ?」
「知らねーよ。」
麻嘉がデザイン部を去り、イラつきを隠せない篤人は、何を聞かれても、"知らねー。""わかんねー。"と言うばかりで、みんな困惑していた。
「課長、大丈夫ですかね。もう、納期ヤバイですよね?」
篤人に何を言っても無理と判断した尚志は、課長に話をふるが、課長も同じような反応なため、さらに尚志は困惑する。
「だって、あんなデザイン見せられたら誰でもこんな反応になるわよ。いっそ、麻生くんがしてみたら?」
「え!?嫌ですよ!」
あかねと宗治はそんな話をしてる。
麻嘉がいた頃のような活気がなく、"まなかべコンビ"は深いため息をつく。
全くと言っていいほどデザインが出来ない菜月は、麻嘉がデザインをパソコンに貯めていることを知り、それを利用しようとしていた。
しかし、私物のパソコンを手に入れることが出来ず、自分が1からデザインする羽目になってしまう。
あのパソコンさえ手に入ればと、何度も思ったが、異動先は総務部でも倉庫の掃除のため、オフィスにいることがない麻嘉と接触は出来なかった。
佐伯には落書きと言われ、社長には急かされ、菜月は限界が近かった。
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「なぁ、深山、大丈夫かよ?」
「知らねーよ。」
麻嘉がデザイン部を去り、イラつきを隠せない篤人は、何を聞かれても、"知らねー。""わかんねー。"と言うばかりで、みんな困惑していた。
「課長、大丈夫ですかね。もう、納期ヤバイですよね?」
篤人に何を言っても無理と判断した尚志は、課長に話をふるが、課長も同じような反応なため、さらに尚志は困惑する。
「だって、あんなデザイン見せられたら誰でもこんな反応になるわよ。いっそ、麻生くんがしてみたら?」
「え!?嫌ですよ!」
あかねと宗治はそんな話をしてる。
麻嘉がいた頃のような活気がなく、"まなかべコンビ"は深いため息をつく。