100回の好きの行方
そんな時ふと、"失礼します、佐伯課長。"と、入り口から聞き慣れた声がして、皆が入り口を一斉に振り向く。
「時間が空いたときにと、連絡あったので!……って何?みんな?」
入り口から入って来たのは、数週間ぶりに見る麻嘉だった。
本人は、皆に注目されながらも、ケラケラと笑いながら佐伯課長の所まで歩いてきた。
「逢いたかった~久しぶり!」
あかねが麻嘉に声をかけると、次々に皆が声をかける中、篤人だけは声をかけず、ただ眺めていた。
久しぶりにみた麻嘉は、デザイン部にいたときのようなオフィスカジュアルな私服ではなく、今からペンキでも塗るような半袖のツナギ姿だった。髪も頭の上でおだんごになっていて、少し痩せたようにも見える。
「てか、なんでツナギなの?」
あかねは皆を代表して、疑問を投げ掛ける。
「普段は制服何ですけど、午後から倉庫掃除するので、ツナギを借りてます!」
「「…………。」」
皆が麻嘉の言葉に絶句している。
今まで自社ブランドのメインデザイナーだった麻嘉に対しての、社長の仕打ちがあまりにもひどくて。
「掘り出し物がたくさんありますよ!」
明るく振る舞う麻嘉。
「時間が空いたときにと、連絡あったので!……って何?みんな?」
入り口から入って来たのは、数週間ぶりに見る麻嘉だった。
本人は、皆に注目されながらも、ケラケラと笑いながら佐伯課長の所まで歩いてきた。
「逢いたかった~久しぶり!」
あかねが麻嘉に声をかけると、次々に皆が声をかける中、篤人だけは声をかけず、ただ眺めていた。
久しぶりにみた麻嘉は、デザイン部にいたときのようなオフィスカジュアルな私服ではなく、今からペンキでも塗るような半袖のツナギ姿だった。髪も頭の上でおだんごになっていて、少し痩せたようにも見える。
「てか、なんでツナギなの?」
あかねは皆を代表して、疑問を投げ掛ける。
「普段は制服何ですけど、午後から倉庫掃除するので、ツナギを借りてます!」
「「…………。」」
皆が麻嘉の言葉に絶句している。
今まで自社ブランドのメインデザイナーだった麻嘉に対しての、社長の仕打ちがあまりにもひどくて。
「掘り出し物がたくさんありますよ!」
明るく振る舞う麻嘉。