sunflower



どのくらいたったやろうか。


手術室の上にある手術中の看板は未だ赤いろ。


うちの電話の後すぐに駆けつけたとうちゃんはずっとその前を腕を組みながらグルグル回っている。


落ち着きがない。



「ーーなぁ、とうちゃん。かぁちゃんの病気ってそんなに悪かったん…?」


とうちゃんはそれを聞いて止まった。



「…なんか言うてよ。とうちゃんずっとかぁちゃんとおったんやから知っとったんと違う?」


「………。」



「ーーっなんか言えや!!」


うちはとうちゃんの胸ぐらを掴んた。
けど、さっきグルグル回っとったので目が回ってたんかとうちゃんはそのまま床に倒れた。


ーードンッ




「…エリーの、かぁちゃんの病気は日本では治せへんのや。」


「……今はなんて言うた?治せへんて、それどうゆうことやねん???」


「これから言うとうちゃんの話を聞いてくれるか?」



うちは唾をのむ。


いつもに増して、とうちゃんの顔が真剣な顔だったから。


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