sunflower
「…なんや、結局かぁちゃんはなんの病気やねん。」
「ーー心臓病や。」
「ーーーっ!!?」
心臓…病……?
うちは自分の胸を強く押さえる。
「心臓移植しか助からんらしい。
移植できんかったら長くてあと1年やと…。」
「…いや、なにゆうてんねん??
心臓病って…なんやのそれ??」
なんでうちに言うてくれんかったん…。
「…けどな、その移植には健康な人の傷ついてない心臓が必要なんやて。」
「ーーそんなん…、そんなん無理に近いやんけ!」
涙が出てくる。
……うち、ケンカばっかしてなんもできとらんのに。
悪口しか言うとらん。
ほんで死"んでもう"たら、うち"…!
足の力が抜けてその場に座り込む。
病院の床は暗くて、冷たかった。