sunflower

陽菜side



うちの目の前には床に転げとる男が1人。

珍しそうな顔でこちらを見つめている。



「……あんた、大丈夫か?」


そう言いながらうちは手を差し出す。




「ーーえっ、日本語!!?…あ、いや、ありがとう。」


男は驚きながらもうちの手をとる。

ーーっと、背はうちより高いらしい。




「すんまへんなぁ〜、うちはこれでも大阪生まれの大阪人やけん!」


「ーーっそれは、失礼しました!。」


「ええの、ええの。よー間違われるけん!
ーーそんでもって、お兄ちゃんに一つ聞きたいことあんやけど…。」






「なんですか?」





「ここどこ??」





自分で言うのも何やけど、

東京来てそうそう、うち迷子になったかもしれん…?



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