I need you !
祖母の家から帰ると、自宅の前が騒がしい。
すぐにモデル時代を思い出し、まずいと感じた。
きっと会社も同じだろうと推測した俺は、アランの家へ避難することにした。
しかし、何があったのだろうか?
アランの家に入ると、いきなり殴られた。
いつも冷静なアランがどうして?
シンシアまで、いつもと違う。
新聞を見せられ、俺は「ああ、そうだった。」と、深いため息をもらした。
昔の俺をよく知っているなら、新聞の記事を鵜呑みにしても仕方がない。
ユーリが突然、飛び出して行った。
すぐに追いかけたが、俺はエレベーターに間に合わず、次のエレベーターで下りた時には、既にユーリを見失っていた。
近くを探しまわったが、無駄だった。
無事に家へ帰りついてくれればいいが。
母に連絡をとり、ユーリのことを託した。
アランの家へ戻り、真実を話した。
しぶしぶ、認めてもらえたが、完全にシロだとは、思ってないようだ。
今夜は、アランの家に泊めてもらい、明日、ユーリに話せばいいだろうと、甘く考えていた。
ユーリにとって、この事件がこんなに大きなダメージを与えていることに気付かない俺。
ユーリを大事にしているなどとは、言えないよな。