I need you !


ユーリが、日本に帰ってしまった。

そんなに、俺のことが、信用出来なかったか。

まあ、昔のことを見て知っているんだから、ユーリのショックは、それほど大きかったのだろう。

自業自得だ。

ユーリを失うことが、怖かった。

俺もすぐに日本に行きたかったが、回りがそれを許さなかった。

シアトルでの仕事が終わった後で、よかった。




俺は、再び祖母の家に行き、身を隠した。

メリッサ側の事務所が、事件から5日後、誤解であり、二人きりではなく、ホテルのパーティールームを貸し切って大勢でパーティーをしていたことを発表した。

ようやく、俺は、日本に行けるようになった。

家族は、やっと理解してくれたが、

《レオ、軽率な行為だったな。悠里が、許してくれるといいな。》

と、苦言も与えてくれた。

いよいよ明日、日本に発つ。

ユーリに早く会って、誤解を説きたい。

こんなことで、ユーリを失うなんて、冗談じゃない。

ユーリは、世界に二つとない、俺の宝だ。
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