I need you !
会社のパーティー
2月に入り、寒さも一段と厳しくなってきた。
バレンタインは、何か作りたいなあ、と考えていた矢先、魁の秘書さん、沼田さんから連絡があった。
「悠里さん、専務が熱を出されて、今、マンションまで送りました。看病をお願いしてもよろしいでしょうか。」
「もちろんです。すぐに行きます。病院は、行きましたか?」
「いえ、大丈夫だとおっしゃって、行ってません。解熱剤は、薬局で買ってありますが。」
「ありがとうございます。助かります。」
私は、行く途中で、コンビニでお粥、ゼリーなど、熱があっても食べられそうな物を買って、マンションに向かった。
《魁、具合いはどう?》
《ユーリ、風邪が移るよ。大丈夫だから、帰って。》
《そう、じゃあ、誰に看病してもらうつもり?》
《誰にも看病してもらうわけないだろ。ひとりで大丈夫だから。》
《もし、逆の立場なら、魁は、私を看病しないのね。》
《うっ。 ..... する。看病するよ。》
《それなら、私も看病していいわよね。》
《降参。俺の負け。看病お願いします。》
《聞き分けがよくて、よろしい!》
《全く、ユーリにはかなわないよ。》