I need you !


私は高校2年生の時、半年ほどアメリカのシアトルに短期留学をした。

滞在したのは、母の従姉妹、静おばさんの家。

兄のアランは、既に会社に入っていた。背が高くて、ハーフだが、ほとんど日本人と言える容姿に、エキゾチックな雰囲気を醸し出していて、相当もてていた。

だが、性格は、凄く真面目で、ハイスクールからの彼女とラブラブだった。


一方、魁は、私の3才年上で大学2年生。モデルのバイトをするほど、かっこよかった。その名前の通り、ライトブラウンの髪に、淡いパープルの目をしていた。

特定の彼女は作らず、沢山のガールフレンドと遊んでいるようだった。

ふたりとも、私を妹のように可愛いがってくれたけど、それはまるで、小学生に対するのと、変わらなかった。

静おばさん曰く、

「日本人は、若く見られるからね。仕方ないよ。」

だそうだ。




そして、その3年後、私は、再び1ヶ月間の語学留学をした。そんなに行きたい訳ではなかったが、両親が進めるので、行くことにした。

後から考えると、何か目的があったのかもしれない。
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