溢れるほどの好きを君に
プロローグ
君を知ったのは15の春。
初めて高校の制服を着て校門をくぐったあの日。
入学式の日から早々、遅刻してきた君は
「すんませーん!」
なんて明るくいいながら教室に入ってきて、中学からの友達の輪の中にはいっていった。
そんないい加減な姿を見て第一印象が最悪だったのを覚えている。
だけどその日の帰り道、
「あら?今日の朝の子じゃないの?今日は荷物もって家まできてくれてありがとねぇ。学校は大丈夫だったの?」
なんておばあちゃんに言われている君を見た。
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