溢れるほどの好きを君に
「てか敬語やめよーぜ。これから文化祭まで長いんだし俺だけタメなのもなんか変」
長谷部くんにタメ口…
「そっそうで…だね。」
タメ口タメ口…
「…ふっ…ちょっと敬語でてるじゃん」
あっ笑った…
それくらいで喜ぶ私変かな…?
「気をつける!」
「おぅ。てかさ、桜井って1年の時も同じクラスだったよなぁ。そんときは全然喋れなかったけど」
うん、そうだね。と答えようとした時。
「あれ?薫?」
声のした方を向くと綺麗な女の人が赤い車の窓を開けてこっちを見ていた。
「お、莉華」
あ、あの人。
長谷部くんの彼女さんだ。
去年まで同じ高校にいて、大学に行った先輩。
私たち後輩の憧れ。
長谷部くんとは幼なじみだって聞いたことがある。