溢れるほどの好きを君に
「桃おはよー!」
そういって私の前の席に座るのは友達の真希ちゃん。
真希ちゃんは私とは違って明るい子。
友達もたくさんいる。
羨ましい…
だけどいつも私と一緒にいてくれる。
大好き。
だけど長谷部くんに対してあんまりいい印象もってないみたいなんだよね…
だから真希ちゃんには長谷部くんのことが好きだって言えてない。
「あ、真希ちゃんおはよう!」
私も元気よく挨拶をかえす。
「今日あれだよね。文化祭の実行委員!決めるんでしょ。」
文化祭。
私たちの学校の文化祭はこの辺では結構有名でたくさんの一般客もくる。
去年もすごい人だかりだったなぁ…
実行委員かぁー。
実は私やりたいんだよね。
クラスで団結とか、絆とかそーゆーのすっごく楽しい。
クラスのために働いたこと実感できるもん。
「ねぇ真希ちゃん」
「んー?」
真希ちゃんは後ろも向かずに聞き返えす。