溢れるほどの好きを君に

そう言うと長谷部くんはまあまあと言いながら私をまたベッドに寝かせた。


「衣装なら俺が直しといたから。」



…え?


長谷部くんが?


「でも、」


あれってそんなにすぐにできるものじゃないよ?


裁縫が得意な私でも結構大変だなって思ったもん。


「大丈夫。すぐにできたし」


うそだ。


すぐにできたなんて。



「…ありがとう」


長谷部くん。本当にありがとう。



「まあ、あんまり綺麗じゃないけどな」


「…ううん。全然いいの」


私は嬉しくて笑ってしまいそうなのと泣いてしまいそうなのがばれないように布団に顔をうずめた。

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