【短編】パパとママへのプレゼント
ハルとマサの案をみんなが気に入り、ケーキを作ることになった。


そう…《結婚記念日おめでとう!》と書いた、苺いっぱいの大きなケーキを…!


「ケーキじゃない!!みんなで作ってくれたの!?」


『うん!』


不器用なカズ兄も…

ほとんど何も作ったことがないタク、ハル、マサも…

もちろんアヤ姉とナナとあたしも…

みんなで力を合わせて作ったんだよ…!


「苺いっぱいでうまそうだなぁ!パパたち食べていいか?」


ってパパが言ったけど、あたしはパパを止めた。


食べる前に1つ…言わせて?


「いっぱいなのは苺だけじゃないよ?あたしたち…1人1人の気持ちもいーっぱい詰まったケーキだからね!」


パパもママも言わなくてもわかってると思う。


でも…言いたくなったの。


「…あぁ!」


「みんな…本当にありがとね…!」


パパとママは柔らかい笑顔を見せてくれた。


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