王子様と正しい恋愛
ばしん!
と、大きな音をたててドアを開くと皆の視線が集まり、そして皆がわらわらと私に群がってきた。
「天童様に玩具宣言されたって本当?!」
「え、あ、まぁ…」
「うらやまし〜!アキ!」
「そ、そうか?」
「私も弄ばれたい〜」
じゃぁ代わってくれ!
女子に押されて身動きがとれない私を、美央が腕を引っ張って廊下へと引きずり出してくれた。
「すごいね、アキ」
「何なんだこの根強い人気は…」
「だって王子様だもん」
あぁ、顔か。
顔が良いとここまで人気がすごいんだなぁ…