王子様と正しい恋愛
私は素早く天童先輩から離れ、鳥肌がたっている腕をさする。
「じゃーそーゆーことだから、ばいば〜い」
一生来るな!!
私は心の中でそう叫んだ。
「いや〜、らぶらぶだね」
「違う!セクハラだ!」
「もうっ、アキたちお似合いなんだから〜」
楽しそうにスキップしている美央を見て思い出した。
「明日から一緒に下校…?」
そうだ。
私はとんでもないことを約束してしまったんだ!
「あ、下校のことなら私は山岡先輩と帰るから気にしないでね!」
美央はかわいらしい笑顔で私に言うが、私は絶望的な気持ちでいっぱいだった…