王子様と正しい恋愛
「じゃあさ〜天童王子見に行こう?好きになっちゃうかもしれないじゃーん!!」
べしべしと私の背中を叩く美央。
「ならないし興味ない。大体何?王子って。」
「王子のようなルックスに、ハスキーボイス!性格は飄々としてて謎が多いの!交友関係は幼なじみの山岡先輩位しかないしとにかく謎で何でもこなせて抜け目ない王子様なのよっ」
「へっ、へぇ〜…」
キラキラと目を輝かせて何とかとか言う王子を語る美央は、なんだか絡みづらい…
「アキはさ、和風美人系だし何気にお似合いだよ!」
「だから興味ないって」
うん。
本当に興味ない。
「そんなこと言ってさ、ちゃっかりアキってばモテるんだから〜…その知的な雰囲気が素敵!とか…」
「美央ほどじゃないよ」