王子様と正しい恋愛
ゆっくりと、唇が離れる。
唇…?
「キッ………?!!」
「小日向が黙らないから、貰ったんだよ」
「先ぱ…」
先輩は私に馬乗りの状態で話しを続けた。
「初めてだった?」
「っ〜〜〜!!」
ゴスッ
「ななななななな――――!!!」
私はとっさに膝蹴をかまして先輩から離れた。
「痛い……」
「こんのっ…セクハラ王子!一辺死ねぇぇぇ!!」
そう叫んで走って先輩の家を出た。
なんなんだ…
なんでキスする必要がある?!
「あんな奴と出会わなきゃよかったんだ!!」