ある雪の降る日私は運命の恋をする
「おっはよ~楓摩!!」


仮眠を終え、医局に戻ると同僚の佐伯 陽向(さえき ひなた)が声をかけてきた。


「おはよ。陽向」

「ちょ……お前、大丈夫か?」

人の顔をみるなり、なんだ?

「お前、ひどい顔してんぞ?」

「……?」

「いいから!ちょっと来い!」


陽向に無理やりトイレに連れてこられ、鏡を見る。

「うわっ……」

そこに写った俺は、本当にひどい顔をしていた。

大きなクマができ、顔は青白く、ひどく疲れきった顔をしていた。

「お前……どうしたんだよ?なんかあったか?」

「いや……ちよっと…な」

今日の悪夢のせいだろうか?

「なんだよ、なんかあったの?」

「……悪夢、みちゃって…さ」

俺は夢の事を全部、陽向に話した。
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