ある雪の降る日私は運命の恋をする
明後日の為に出来るだけの仕事を夜遅くまで残ってする。

「あれ?楓摩じゃん。どうしたの?今日、夜勤じゃないっしょ?」

「あれ?陽向夜勤だっけ?って、もう、そんな時間?」

時計を見ると11:53の文字。

「やべっ、もう明日になるじゃん。まぁ、いいや。まだ、仕事残ってるし、今日は病院に泊まっていくよ。」

「えっ?なんで、そんなに仕事ある訳?楓摩って、コツコツやるタイプだったよな?」

まぁ、そうなんだけど、明後日やるはずの分もやらないといけないから。

「明後日、俺、休み貰ったからさ、その分やっちゃいたいなって思っただけだよ。」

「へぇー。明後日、お前休むの?」

「うん。朱鳥とちょっとお出掛けしようと思ってさ」

実際、今から楽しみすぎてワクワクしている。

「楽しそうだな(笑)。まぁ、治療前だし楽しんでこいよ!」

「うん!お土産買ってくるよ。」

「おう!サンキュ!楽しみにしてるな。てか、もうお前帰れ。さすがに遅すぎだ。徹夜なんかして、体調崩しても知らねぇからな。」

「はーい。じゃあ、もうそろそろ帰ろうかな…」

確かに徹夜なんてしたら、体調崩しやすくなるし、無理して残るのもあれだしな。

「じゃあ、また明日ね。陽向も夜勤頑張って!」

「おう!じゃあな!」

そういって、俺は病院を出た。
< 111 / 505 >

この作品をシェア

pagetop