ある雪の降る日私は運命の恋をする
「朱鳥、楽しかったね」

「うん!イルカ、可愛かった!」

イルカショーも終わり、朱鳥もご機嫌だ。

イルカに触れる事なんて、あまり体験できない事だから、よりいっそう楽しかったのだろう。

「よかった。いい思い出になったね!そういえば、お昼時、ちょっと過ぎちゃったけど、お腹空かない?」

「うん、お腹空いた~」

時計をみると、午後1時30分を過ぎた所。

「じゃあ、水族館のレストランで何か食べよっか。」

「うん!」

水族館の敷地内に作られたレストランへ向かう。

メニューには、水族館ならではの海の生物の形をした、色々な料理があった。

「朱鳥は、どれがいい?」

「うーん…、私は……あっ、これにする!!」

朱鳥が指さしたのはカメの形をしたカレーライス。

「美味しそうだね、じゃあ、俺は……これにするか。」

俺は、イルカの形をしたオムデミライスを頼む事にした。







「おまたせしました、カメカレーとイルカのオムデミライスです。」

「ありがとうございます。」

運ばれて来たのは、ホカホカのご飯に熱々のカレーがかかったカメの形をしたカレーライスと、デミグラスソースからイルカが顔を出しているような形をしたオムデミライス。

2つとも、天井の照明に照らされてキラキラと輝いていて、とても美味しそうだ。

「「いただきまーす!」」

俺たちは、しばらくそれを味わっていた。
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