ある雪の降る日私は運命の恋をする
治療
今日から朱鳥の治療が始まる。
朱鳥もとうぜん不安そうで、見ているだけで心苦しかった。
やっぱり、初めて無菌室に入る人は、相当ショックをうける。
幽閉されているような感じがする。
そう言ってる人もいた。
ここでは、むやみに俺たちも朱鳥に近づけない。
物も消毒しないと持っていけない。
全てが規制されて、きっとかなりキツイはずだ。
これは、朱鳥のため。
そう、何回自分に言い聞かせたことか……
「朱鳥、じゃあ、まずは、軽い診察をしてから吐き気止めの点滴をするね。抗がん剤は1時間くらいしたら、始めようか。」
朱鳥は、目にいっぱい涙を貯めてフルフルと小さく震えている。
…ごめんね朱鳥……
「朱鳥、服まくって?」
一つ一つの動作が弱々しくて、こっちまで胸が痛くなってくる。
「うん。おっけー、じゃあ、朱鳥、今から点滴するから、手、出して?」
「…ゃ……ぃゃ…………」
目に貯めていた大粒の涙をポロポロと零し泣いている朱鳥。
「…ごめんね…………」
もう、そんな言葉しか掛けてあげることができない。
ものすごく、胸が痛いけど、心を鬼にして、朱鳥の手を取る。
「朱鳥、刺すよ」
「ゃぁ…」
出来るだけ痛くならないように点滴を刺す。
「っ……!!」
朱鳥は、痛そうな顔をして、さっきよりもさらに、多くの涙を流した。
「朱鳥、ごめんね…俺も、次の仕事あるから行くね。……また、来るからね。」
こっちまで涙が出てきそうになる。
ごめんね……
ごめんね…
朱鳥………………
朱鳥もとうぜん不安そうで、見ているだけで心苦しかった。
やっぱり、初めて無菌室に入る人は、相当ショックをうける。
幽閉されているような感じがする。
そう言ってる人もいた。
ここでは、むやみに俺たちも朱鳥に近づけない。
物も消毒しないと持っていけない。
全てが規制されて、きっとかなりキツイはずだ。
これは、朱鳥のため。
そう、何回自分に言い聞かせたことか……
「朱鳥、じゃあ、まずは、軽い診察をしてから吐き気止めの点滴をするね。抗がん剤は1時間くらいしたら、始めようか。」
朱鳥は、目にいっぱい涙を貯めてフルフルと小さく震えている。
…ごめんね朱鳥……
「朱鳥、服まくって?」
一つ一つの動作が弱々しくて、こっちまで胸が痛くなってくる。
「うん。おっけー、じゃあ、朱鳥、今から点滴するから、手、出して?」
「…ゃ……ぃゃ…………」
目に貯めていた大粒の涙をポロポロと零し泣いている朱鳥。
「…ごめんね…………」
もう、そんな言葉しか掛けてあげることができない。
ものすごく、胸が痛いけど、心を鬼にして、朱鳥の手を取る。
「朱鳥、刺すよ」
「ゃぁ…」
出来るだけ痛くならないように点滴を刺す。
「っ……!!」
朱鳥は、痛そうな顔をして、さっきよりもさらに、多くの涙を流した。
「朱鳥、ごめんね…俺も、次の仕事あるから行くね。……また、来るからね。」
こっちまで涙が出てきそうになる。
ごめんね……
ごめんね…
朱鳥………………