ある雪の降る日私は運命の恋をする
「ただいまー!」

久しぶりの家。

「久しぶりに帰って来れたね、朱鳥。よかった。」

楓摩もニコニコ笑っている。

「んー!楓摩の匂いがする!」

「えっ!?俺?」

「うん!楓摩のいい匂いがする!」

「ハハッ、ありがと」

家に入った時から、ふわっといい匂いがしていた。

なんの匂いかは、わからないけど、楓摩の匂い。

楓摩がギューってしてくれた時と同じ匂い。

とても、落ち着く。

「朱鳥、帰ってきたばっかりだけど、どこかお出掛けする?家に居ても暇じゃない?」

「うん!するするっ!」

「よし、じゃあショッピングモールでも行こっか」

そう言って、服を着替えてから、楓摩とお出掛けする事になった。

私も、病院から帰ってきた時のラフな格好とは違う、少しオシャレな服を着ることにした。

そして、楓摩に貰ったペンダントを付けて、これで用意は完了!!

「朱鳥ー、用意できたー?」

「うん!行こっ!」

服を着替えた楓摩は、さっきよりも断然かっこよくて、大人っぽさが出ていた。

それに、お揃いのペンダントも付けてくれてる!

「じゃあ、行こっか」

再び楓摩と手を繋ぎ、私達は家を出た。
< 161 / 505 >

この作品をシェア

pagetop