ある雪の降る日私は運命の恋をする

朱鳥side6

家に帰ってきてから2日目。

明日からは、楓摩に学校に行ってもいいよって言われてる!

楽しみだな!

正直、勉強に着いていけるか心配だけど、友達に会えるのはとっても楽しみ!!

楓摩は、もう23:30だけど、さっき帰ってきたばっかりだから、お風呂に入っている。

私は、明日は早いから先に寝るようにって言われて、寝室に来たんだけど、楽しみすぎて寝れないよ!

なんだか、遠足前の子供みたいだな~なんて思ったりして。

明日、友達と何を話そう?

茉夢には、言ってないから驚くかな?

授業についていけるかな?

そんな事を考える度により、楽しみになる。

ガチャ

楓摩が入ってきた。

もう、すっかり部屋着で、髪を乾かしたばかりなのか、いつもより、髪がふわふわしてる。

「あれ?朱鳥、まだ起きてたの?寝なよって言ったのに」

「だって……楽しみすぎて、寝れないんだもん。」

「楽しみなのは、いいけど早く寝るよ?明日、起きれなくて遅刻しても知らないからね。」

そういうと、楓摩は布団に入ってきて私の隣に寝っ転がった。

「ほら、寝るよ。」

そう言って、楓摩は私のお腹の辺りをポンポンとしてきた。

「んーん、子供じゃないから、大丈夫!」

「子供じゃないのに、興奮して眠れなくなってるのは誰ですかー?」

「むぅ……」

しばらく楓摩にポンポンされて、リズムが心地よくなってきた。

瞼が重くなる……

「楓摩……ぎゅーってして?」

「ん、いいよ。」

楓摩は、私をぎゅーっと抱きしめる。

楓摩の心臓の音が聞こえる。

体温が伝わってきて、温かい。

私はそのまま、眠りについた。
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