ある雪の降る日私は運命の恋をする
「んぅ…………頭、痛い……」

「朱鳥、大丈夫?」

「……うん」

楓摩と家に帰ってきたはいいものの、体が怠いよ……

頭はガンガンするし、体は暑くて、汗をかいている。

「汗もだいぶかいてるみたいだから、拭くね。」

そう言うと楓摩は、濡らしてしっかりと絞ったタオルで額や脇などを拭いてくれた。

「なかなか熱下がらないみたいだね……でも、これ以上薬はあんまり使いたくないからさ。熱冷まシートとか保冷剤とかで頑張らないとね……」

そう言って、ベッドで寝込んでいる私の額に熱冷まシートを貼って、脇などにタオルで包んだ保冷剤を挟んでくれる。

「これで、熱、下がるといいね。今日は、色々あって疲れたでしょ?しっかり寝て、ゆっくり休みなよ。おやすみ。」

「うん。おやすみ。」

パチンと電気を消して、楓摩は寝室を出ていった。

目を瞑るけど頭の痛さや、具合い悪さで眠れない。

30分経っても、具合悪さが増すばかりで一向に眠れそうにない。

すると、楓摩が様子を見に来てくれた。

「あれ、朱鳥まだ起きてたの?」

「……楓摩…………具合い悪くて寝れない……」

「目瞑っても眠れない?」

「……うん」

「そっか。じゃあ、俺もここに付いてるから、一緒に寝よっか。」

楓摩は、いつも見たいにお腹をポンポンしてくれる。

それに、さりげなく手も繋いでくれている。

私は、そのままウトウトし始めて、そのまま眠ってしまった。
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