ある雪の降る日私は運命の恋をする

朱鳥side2

1日目の事が嘘のように、過ぎていった一週間。

今日で2回目の治療も終わり!!

今日寝て、明日の朝になったら点滴、外してくれるって!!

「朱鳥、ご機嫌だね~」

「うん!だって、1日目以外、ほとんど副作用出なかったんだもん!!」

1日目は、凄い吐き気と悪夢で、本当に最悪だったけど、2日目からは、少し微熱があるくらいで、そこまで吐き気も出なかったし!

「じゃあ、朱鳥もう寝なよ?ちゃんと寝ないと、ただでさえ体力が落ちてるんだからさ。」

「わかってる!」

夜の回診も終わって、あとは、早く寝たら終わりだもん!!

やったね!

「じゃあ、おやすみ。また明日ね」

「うん、おやすみ!」

楓摩が部屋の電気を消す。

やっぱり、夜の一人の病室は、少し心細いな。

でも、明日になれば、また楓摩に会える。

だから、早く寝よ。
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