ある雪の降る日私は運命の恋をする
「……すか、朱鳥、おはよー」

「おはよ、楓摩」

目を覚ますとニコニコ笑顔の楓摩がいた。

「少しだったけど、よく寝れた?」

「うん、寝れたよ。」

「よかった。ごめんね、朝、すぐに行けなくて」

「ううん、大丈夫だよ。ちゃんと、来てくれたじゃん。」

朝、私が泣いていた時、ちゃんと駆け付けてくれた。

あの時は、本当に嬉しかった。

「よし、じゃあ、診察して、その後、点滴外してあげるからね。」

「うん!」

これで、しばらく苦しくないもん!!

吐き気に襲われる事もないし!

「よし、じゃあ、外すね。」

そう言って、ササッと点滴を外してくれた。

「これで、効果出てるといいね。あ、あと、先に言っておくけど骨髄検査、明後日やるからね。」

「えっ……やだ。」

「早いよ(笑)まあ、でも休みなんだから、しっかりと体力付けてリフレッシュしなよ」

「うん」

これで、結果が良かったら退院とか出来るのかな?

楓摩は、前に出来ないかもって言ってたけど、もっと結果が良くなってたらきっとできるよね!!

そう思うと、とてもワクワクしてきた。

早く、退院したいな……
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