ある雪の降る日私は運命の恋をする
「あっ!そうだ、俺のことはこれから楓摩って呼んで?
そっちの方がいいでしょ?あーすーか?」

先生はイジワルっぽく笑った

「もぉ!……ふ…うま…………///」

なんだか気恥しい気分になって、語尾が小さくなってしまう。

「ハハハッ、朱鳥おもしろっ!な~に照れてんの~」

楓摩はずっとニヤニヤ笑っている。

これ、絶対面白がってる。

「バカ…………もぅ、知らないっ!!」

少し腹が立ったから、顔を プイッ!っとそっぽに向ける。

「あぁ!!ごめん!ごめんって朱鳥!!ごめん!もう、からかわないからっ!許してっ!」

楓摩は必死に頭を下げている。

その態度の変わりようが面白すぎてつい、吹いてしまう。

「フフッ、嘘だよ!もう、怒ってないから(笑)ね?」





そんなこんなで、騒がしい1日は終わった。

もう、消灯時間。

楓摩は今日、夜勤じゃないはずなのに残って私の面倒をみててくれる。

そういう、さりげない優しさもまた、カッコイイ。

「じゃ、朱鳥また、明日ね!なんかあったら、ナースコール押すんだよ?」

「わかってるって!おやすみ!」

「おやすみ、朱鳥。」
< 21 / 505 >

この作品をシェア

pagetop