ある雪の降る日私は運命の恋をする

新たな1日

コンコンッ

ガラッ

「朱鳥おはよ~!って、寝てる!?朱鳥、起きてー!朝だよー起きろ~!」

いつもなら、起きているはずの朱鳥がスースーと寝息を立てて寝ている。

珍しいなぁ~と、思いながらも回診があるので仕方なく起こすことにした。

「…………ん…?……楓摩…?おはよ~」

そういってフニャっと笑う朱鳥。

ん?なんか、顔赤くないか?

「朱鳥、おはよ!さっそくだけど、熱測ってー」

熱があるような気がしたので、熱を測ってもらうことにした。

「ん~~冷たっ!」

体温計はそこまで冷たくないはずなんだけど……

これ、相当熱あるかな……?

ピピピピピッ♪ピピピピピッ♪

「はい。朱鳥、体温計ちょーだい?」

はい。と素直に渡してくれる。でも、なんだかフラフラしていて余計に心配になる。

40.8

……えっ?まじかよ…………ここまで熱あったとは思いもしなかった。

この熱だと、今日やるはずの検査はできないかな……

「朱鳥、朱鳥っ!わかる?」

このままだと、意識が危ないので軽く肩を叩いて意識を保ってもらう。

「楓摩~?どうしたの~?」

本人は、このままだと自分の命が危ないのをわかっていないらしい。

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