ある雪の降る日私は運命の恋をする
その日の夜、俺は久しぶりに夢を見た。

目を覚ますと、何故か俺は実家に居た。

それに、何故か俺は子供に戻っていた。

年齢は…小学生くらいだろうか?

そこには、死んだはずの父さんと母さんが居て、何かを見ながら話し合っている。

それから、しばらくして、俺は母さんに手を引かれて車に乗せられた。

訳が分からず混乱する。

車に乗せられて着いたのは、何かの施設のようだ。

俺は、母さんに着いてそこの施設に入る。

"楓摩、ちょっとこっちにいらっしゃい"

そう言って手招きされ、そっちに向かうと、あったのは一つの小さなベビーベッド。

その中で小さな赤ちゃんが眠っている。

父さんと母さんは、その子を見てとても嬉しそうな笑顔を浮かべていた。

俺は、しばらくその子の傍に居たが、父さんと母さんは"そこで待ってて"と言って施設の人に着いて行った。

俺が、その子の傍で待っていると、その子は目を覚ました。

ジッと俺を見つめている。

目を覚ましても泣かず、ただ俺の事を見続けている。

クリクリの大きな目

長いまつ毛

透き通るように白い肌

俺はその子の小さな手に触れた。

すると、その子はギュッと俺の指を握りしめた。

しばらくして、父さんと母さんが戻ってきた。

施設の人も一緒で、何やらみんなニコニコしている。

すると、施設の人は赤ちゃんを抱き上げ母さんに渡した。

母さんは、その子を抱っこすると、とても幸せそうな顔になった。
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