ある雪の降る日私は運命の恋をする
「朱鳥ー頑張れーー!」


「ハァッ……ハァッ…………ゴホッ…ゴホッ……ゼェ…………ゼェ」

やばいな……喘息も出てきた。

「朱鳥!わかるかー?喘息出てきたから聴診するなー?すこーし、服捲るよー?」

本格的な発作だ。危険だな。

「朱鳥、喘息出ちゃったからもう1個点滴追加するね?」

「ん~ふ……ぅま…………ゴホっ!…た……すけ…て…………ゴホッゴホッ」

「今助けてやるからな!意識だけは保ってくれよ!」

ナースコールで点滴の追加を頼むと、もう1度体温を計る。

ピピピピピッ♪ピピピピピッ♪

41.0

ヤバイな……熱あがってきてる。

そのタイミングで看護師が喘息止めの点滴を持ってきてくれた。

「あすかー、点滴刺すねー?」

「ん~~ゴホッゴホッ……ハァッ…ハァッ…………」

いっぱい汗をかいて、辛そうな顔で熱と闘ってる朱鳥。



辛い時は傍にいるから。



そういう約束をした。

今日は外来がないから、朱鳥に付きっきりで面倒をみられる。

だから

俺が、朱鳥を守らなきゃ。

「ハァッ……ハァッ…………コホ……ゴホッゴホッ!!ハァッ!ハァッ!」

ヤバイ……!!

「朱鳥!あすかっ!!おいっ!意識だけは飛ばさないでくれ!」

「……ハァッ……ハァッ…………も……ムリ…………」

そういって、朱鳥は意識を飛ばした。
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