ある雪の降る日私は運命の恋をする
「そっか。そんな事があったんだね。」

コクン

私は、陽向先生に全てを話した。

途中から、また泣いてしまったけど、それでも最後まで話しきった。

「朱鳥ちゃん、学校、行きたくなかったら行かなくてもいいんだよ? 無理して行く必要はない。学校に行って、朱鳥ちゃんが辛くなるなら行かない方がいい。」

「……でも、私強くならなきゃ…」

「うーん。無理して我慢するのが強さ、なのかな?俺は違うと思う。いくら、心が強い人でも弱さをみせるときはあるから。……でも、朱鳥ちゃんが行きたいなら行きな。これは、朱鳥ちゃんが決めること。行きたくないなら行かなければいい。でも、少しでも行きたい気持ちがあるなら行けばいい。」

そう言った陽向先生の目は、とても真剣だった。

「……まぁ、今日はもう、この事考えるのやめよ?朱鳥ちゃんも疲れたでしょ?携帯の電源なら切っといたから、安心して眠りな?」

「…うん」

そう言うと、陽向先生は私の頭をクシャッと撫でてくれた。
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