ある雪の降る日私は運命の恋をする
学校に着き、教室へ向かうと、何故か教室が騒がしかった。

なんだろう?

と疑問に思いながら教室に入ると、みんなが私に注目して、ヒソヒソと話し始めた。

明らかに、昨日までとは違う目。

机に荷物を置き、みんなの話に耳をすます。

「ねぇ、聞いた?あの子、学校休んで、ずっと男とイチャイチャしてたんだって」

「えっ、ほんと?まじか、そんな子だとは思ってなかった」

「だよね!それにね、なんか今、碧流くんにも手をしてるんだって、やばくね?」

「やばっ、それただの男たらしじゃん(笑)」

私は、最初、みんなが何を言っているのかわからなかった。

だけど、話を聞いていると、昨日のメールを思い出した。

昨日から開いてなかった携帯の電源を付ける。

携帯を開くと、そこには100通を超える大量のメッセージがあった。

大体それが、なにかは予測がついた。

きっと、嫌がらせだよね…

私は、それを見ないまま、またカバンに携帯をしまった。

しばらくすると、碧流くんが登校してきて、女の子たちは碧流くんに群がった。

みんな、質問をぶつけているようで、碧流くんも迷惑そうな表情をしている。

しばらくして、人の波が引いたところで、碧流くんは私に話しかけてきた。

「なぁ、お前って俺の事好きなの?」

「えっ……違います!!だって、私、彼氏…いるし……」

「だよな。知ってた。清水先生だろ?てかさ、お前って誤解を生む天才だよな。どうしたら、ここまで噂が広がるんだか」

「…ごめんなさい……」

「いや、別にお前を責めてるわけじゃないから。」

碧流くん、きっと呆れちゃったよね……

まぁ、それもそっか。

そう考えると、少しだけまた気分が凹んだ。
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